消費者の健康志向で米カップヌードル、脱“味の素”

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消費者の健康志向で米カップヌードル、脱“味の素”

米国「日清食品カップヌードル」が、1973年の現地発売以来、初めてレシピを大幅に変更、その背景には、米消費者の自然志向、健康志向の高まりがある。

変更内容は、塩分の削減、人工香料の自然香料への切り替え、そしてMSG(グルタミン酸ナトリウム)の添加中止の3点。MSGは「味の素」の主成分。

塩分の削減は、「チキン風味」など特に人気の3風味に関しては、従来の製品より20%以上削減、その他の風味については15%前後削減。

風味を強化する香料に関しては、化学合成した人工香料の使用を止め、ターメリックやパプリカ、ライムなど自然由来の香料を使用する。

MSGの添加は全面的に中止。
ただし、トマトや唐辛子などの農産物に少量含まれる自然由来のMSGに関しては、対象外。

インスタントラーメン業界にとって、米国は中国、インドネシア、日本、ベトナムに次ぐ世界5位の市場。

日清が、カップヌードルを再び成長軌道に乗せるために目を付けたのが、米消費者の自然志向、健康志向。

肥満や高血圧が死因の上位を占め、大きな社会問題となっている米国では、政府や専門家が、糖分や塩分の摂取量を減らすよう口を酸っぱくして呼びかけている。
同時に米国では、農薬や化学肥料、遺伝子組み換え技術などを使わない有機食品が飛ぶように売れるなど、「できるだけ自然なものを食べたい」という消費者ニーズが、かつてなく高まっている。

カップヌードルの抜本的なレシピ変更も、こうした米国の消費者ニーズを映したもの。

今回のレシピ変更で特に注目されるのが、MSGの使用中止だ。
MSGは、日本ではほとんど聞かない言葉だが、グルタミン酸ナトリウムを意味するmonosodium glutamateの略。

味の素のホームページによると、うま味調味料「味の素」の成分は、「グルタミン酸ナトリウム97.5%、イノシン酸ナトリウム1.25%、グアニル酸ナトリウム1.25%」。

MSGは、日本では家庭用、業務用ともに幅広く使われているが、米国の消費者には評判が良くない。

食品医薬品局(FDA)は、食品に人工的に添加されるMSGに対し「安全」のお墨付きを与えているが、MSGを添加した食品を食べて、頭痛や吐き気など様々な症状を訴える例が多数、報告されている。

そのため、FDAは、MSGを添加した食品は、その旨をパッケージに明記するよう義務付けている。

こうした経緯から、米国内の食品メーカーは、「MSG無添加」を強調する企業は多い。

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